漁船での「幻のワカメ」漁と採れたてワカメの
絶品「ワカメしゃぶしゃぶ」のレア体験してみました
釜石の中でも特にアットホームな雰囲気が残るといわれる漁村・箱崎白浜地区。地元漁師さんの漁船で、教わりながらワカメの間引きと収穫を体験するプログラムに参加してきました。自分で採ったばかりのワカメをしゃぶしゃぶにしていただくランチも最高でした。
※体験レポートは箱崎白浜でのもので、根浜海岸で実施の場合、内容が多少異なります。
1. 早採りワカメとは
早春2月〜3月に収穫される新芽の早採りワカメ(生ワカメ)は、三陸リアス海岸沿岸で食される期間限定の味覚。あまり日持ちしないことから市場にあまり出回らない「幻のワカメ」と呼ばれているそう。茎までシャキシャキとした食感と柔らかさが持ち味。その美味しさにビックリでした。
1〜2月頃のワカメは全長1m前後、それを3月末の出荷最盛期までに倍に成長させるため、密集している部分を刈り取る作業をするのだそう。このプログラムで体験したのは新芽を間引く早採りワカメ漁です。
2. ワカメ漁へレッツゴー
まずは小さな船に乗り、美しいリアスの海岸線を見ながらワカメ漁場へ。到着すると漁師さんが機械でロープを引き上げます。ずしりと吊り下がるワカメの姿に、一同思わず感嘆の声。漁師さんから間引き方法のレクチャーを受けいざ実践!「小さいのからを採ってけ」といわれ最初は戸惑いましたが、見よう見まねでやってみるとこれは楽しい。
親潮と黒潮がぶつかる三陸のワカメは、栄養豊富な潮流に激しくもまれることで弾力性が生まれるのだそう。堂々たる三陸ブランドはこうした漁師さんたちの心をのこもった日々の手入れから生まれているんですね。
3. 自分で採ったワカメをしゃぶしゃぶに!
「御箱崎の宿」へ移動し、いよいよ「幻のワカメ」で昼食。(根浜海岸での体験の場合、「根浜シーサイド」レストハウスになります。)目の前の海で、小船に揺られながら採ってきたばかりの、ボクのワタシのワカメです。食べ方は地元定番のワカメしゃぶしゃぶ、漁で冷えた身体も温まります。熱々の昆布だしに赤茶色のワカメを入れると、一瞬にしてきれいな緑色に見事に変身。その美しさにまずは感動、口に含んで広がる磯の香りとなんともいえない食感に出会って嬉しいダブルパンチ。ごくごくシンプルだけれどなんともストーリー性のある素敵なしゃぶしゃぶなんです。味付けはスタンダードなポン酢やお手製のネギ醤油、生姜醤油など。地元のお母さんの心がこもったおにぎりとお新香と一緒にありがたくいただきました。
まとめ
美しいリアス海岸の洋上でのワカメ漁体験、幻のワカメで熱々のしゃぶしゃぶ食体験。2つのレアな体験は早春の釜石でのよい思い出になりました。