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「釜石の出来事」から学ぶ組織作り研修
~震災時に子どもたちの命を守った釜石の防災教育から~

東日本大震災時、市内の児童・生徒の99.8%が生き抜くことができた「釜石の出来事」。
その背景には、教師と生徒一人一人の的確な状況判断がありました。
有事に迷わず行動できる「主体性」はどのように育まれたのか。
当時の状況を再現し追体験しながら、五感を使って、組織づくりに活かせるヒントを学んでいただけます。

「釜石の出来事」とは?

研修の舞台になる「鵜住居地区」は、釜石市全体の死者行方不明者の約6割を占めるほどの甚大な被害を受けた地です。しかしそのような状況下でも、当時学校の管理下にあった生徒は、無事に津波から逃げ切ることができました。

生徒の迅速な避難を促したひとつの要因は、震災前から取り組まれていた釜石独自の防災教育でした。この研修は、特に「釜石東中学校」の生徒の避難行動に着目し、その判断の背景と防災教育を紐解きながら、組織づくりのヒントを得られるものになっています。


かまいしDMC「釜石の出来事」に学ぶ
組織づくり研修」の3つの特長

体感ワークと避難道追体験で、
リアリティを追求
震災当時の東中学校の教職員の状況を、ケースワークで再現し、緊迫感を感じながら生徒の命を守るための最適解を考えていただきます。答え合わせとしての避難道追体験では、当時をよく知る語り部ガイドが、起こったことを詳細にお話しします。

双方向でより深い学びを
一方的にお話しするだけではなく、参加者に皆さまに考えていただくことを通じて、より多くの気づきを得られる場にしたいと考えております。そのため、ワークショップの時間の大半をグループワークが占めています。
「生徒の迅速な非難を可能にしたものとは何か?」「改善前の東中学校の防災教育の課題とは?」様々な問いに対して、お渡しする情報を駆使し、楽しみながら、「釜石の出来事」のエッセンスを学んでいただけます。

自組織への落とし込み
事例を何となく学んで終わりではなく、すぐに日常業務で実践していただけるようなワークもご用意しています。震災当時の子どもたちの避難行動から学んだことを、普段の組織づくりにどのように活かしていけるかを考えることで、実践的な知に昇華していただけます。

研修の流れ

  • 1

    震災当日を体感する
    ケースワーク

    東日本大震災発生当時の、職員の間で情報が錯綜する様子を疑似体験していただきます。ケースワークを通じて、緊迫する状況の中、何が最適解かを見極め判断すること難しさを感じていただけます。

  • 2

    避難道追体験ツアー

    実際に、釜石東中学校の生徒たちが震災時に逃げた避難を追体験していただきます。先生方の判断と生徒の迅速な避難を可能にした要因を紐解きながら、約1.5kmの道のりを歩いていきます。

  • 3

    震災前の中学生の防災意識改革を
    追体験するケースワーク

    釜石東中学校は、元々防災意識が高いわけではありませんでした。本格的な防災教育を開始する前の、東中学校の防災の課題とその解決策を提案し、行動指針を浸透させる工夫について考えていただくケースワークです。

  • 4

    自組織の行動指針の浸透度を
    測るグループワーク

    「行動指針の浸透」を、どのように自組織に適用するかを考えていただくワークです。釜石東中学校のような主体的な組織を実現するために、自組織ではどのように行動すべきか、学びを自分事化するための時間です。

メッセージ

防災意識が低く、
津波から逃げ切れるのか
危ぶまれた生徒たち。
いずれ必ずやってくる宮城県沖地震から、どうやって身を守るのか。
そんな危機意識から始まった
本格的な防災教育。

三陸地域に伝わる
「津波てんでんこ」の教えを浸透させ、
津波から逃げ切ることが
できる人になることを目指しました。

何が正解なのか見えないまま、
迷いながらも、
専門家の意見や良い事例を
積極的に取り入れ、
数多くの実践を重ねてきました。

その実践の中で見えてきたもの、
学んだこと。
世界に誇れる、
生徒たちを動かした様々な仕掛け。
組織作りの専門家でなくても、
伝えられるものがあると思いました。
震災の出来事を
知ってもらうだけではなく、
そこでの学びを持ち帰ってもらいたい。

釜石の地で、そんな心に残る研修を
お届けできたら、嬉しく思います。