体験レポート

釜石のお母さん達から岩手の郷土料理を習い、
楽しい「お茶っこ」交流も体験!

訪れたのは釜石市の箱崎白浜地区。昔ながらのアットホームな雰囲気が残る小さな漁村です。この地には黒糖蒸しパンのような「がんづき」、お祝い事のごちそう「あずきばっとう」、小正月に飾る「みずき団子」など様々な郷土料理が伝わっているのだとか。地元の気さくであったかいお母さん達から郷土料理を習い、みんなで作ってみんなで食べる交流体験プログラムに参加してみました。
※体験レポートは、かま団子作り体験のものです。この他、みずき団子、あずきはっとう、がんづき、ところてん作りも可能です。

1. 今回作る「かまだんご」とは

今回は「こびり」(釜石方言でおやつ)に食べる「かまだんご」を作ってお茶っこ(おぢゃっこ=Tea Time)です。「かまだんご」は釜石に古くから伝わるおやつ。分厚い団子生地の中にクルミや黒糖が入っていて、ずっしりと重くなかなかに食べごたえのあるものでした。畑仕事で使う鎌に形が似ていることから「かまだんご」と名付けられたとか。味噌を入れるバージョンなど、家庭ごとに受け継いだレシピがあり、お盆などの行事や日常でも作られ愛されてきた釜石の味なのだそう。

2. 作ってみました「かまだんご」

まずは小麦粉にお湯を少しずつ入れながら捏ね合わせ、生地を作っていきます。簡単に見えるこの作業、実はダマになってなかなか上手くまとめることができなかったりで意外と難しい。そんなときはお婆ちゃんやお母さんが、コツを教えてくれるので心配なし。楽しく教わりながら進めます。

よーく捏ねて表面がつやつやしてきたら、等分に分けて餃子を作るように黒糖クルミ餡を詰めていきます。ゆでる時に皮が破れないよう生地の端をしっかりと閉じるのがポイントだそう。半月状にしますが、餃子のようにヒダは作らないんですね。一人でもできるよう、お婆ちゃんの詰め方をじっくり見てコツを学習。沸騰したお湯で団子が浮くまで茹でたら出来上がり!

3. 「かまだんご」、いざみんなで実食!

完成したらいざ実食! お茶っこタイムの始まりです。みんなで作った「かまだんご」をメインに、お婆ちゃんやお母さんが持ち寄ってくれた手作りのお漬物やお菓子をいただきました。地元では「かまだんご」をお漬物と一緒に食べるのが人気だとか。「甘い×しょっぱい」の無限ループは昔からあるようで、おしゃべりしながらモリモリパクパクと食べる楽しいお茶っこ交流が続きました。

まとめ

郷土料理体験を通じて地元の方々から色んなお話が聞ける交流の場。釜石の人独特の暖かさ、震災を乗り越えた地元愛溢れた団結力に触れる機会になりました。